●履歴書用紙の選び方「種類と特徴」
転職を希望する会社に対し、最初のアピールになるのが「履歴書」です。採用する側としては、面接したい人材かどうか、自分たちの会社に適している人物かどうかなどを判断する最初のステップであり、履歴書だけで不採用に することもあるわけですから、単なる提出書類と考える人はいませんよね。
当然、履歴書に書かれている内容が重要なのですが、履歴書用紙の選び方も大切なんですよ。
履歴書用紙にはいくつかの種類があって、それぞれに特徴があることに気づいていない方もいるようです。目的に合った履歴書用紙を選ばなかったせいで、転職がなかなかうまく行かないこともありますからね。履歴書用紙の種類と特徴を確認しましょう。
通販サイト「amazon」で履歴書用紙を検索してみると291件もヒットしました。 履歴書用封筒や退職願、オーディション応募用紙などもヒットしているのですべてが履歴書用紙ではありませんが、それにしても多くの種類があることに驚かれる方もいることでしょう。「いったいどの履歴書用紙を使ったらいいの?」と頭を悩ませるかもしれません。
履歴書用紙の種類は、大きく分けて次の4種類があります。
それぞれの履歴書用紙の特徴は次のようになります。
【JIS規格】
【一般用】
【転職用】
【パート/アルバイト用】
履歴書用紙の種類と特徴はこのように紹介されていることが多いのですが、 JIS規格と一般用の履歴書用紙をいくつか見てみたところ、あまり違いがなく なってきているように思います。また、各メーカーが趣向を凝らしていて、独 自の特徴を出しています。
転職活動をする人にとっては、JIS規格や一般用の履歴書用紙にある「趣味 」や「得意な学科」という項目は必要ありませんから、転職に必要な項目だけ が記載されている転職用の履歴書用紙を使った方が、無駄なく、上手に自 己アピールすることができます。自分のどの部分をアピールしたいかというこ とによって履歴書用紙を選ぶ方針が変わりますから、いろいろな履歴書用紙 を実際に見比べてみて選んだ方がいいでしょう。
●入学・卒業年度早見表(和暦・西暦区分あり)
就活や転職の際には、履歴書やエントリーシートを書くものですが、学歴欄の年齢は混乱しがちです。正式な書類ですからミスしてはいけないと思うとなおさら緊張してしまい、間違っているのではないかと不安になるものです。そんな時は、生年月日から、小中高大の入学・卒業年度が分かる早見表を活用すると便利です。会社によって和暦や西暦など指定される場合もありますし、そうでない場合もあります。自由に書いて良い場合は和暦でも西暦でも好きな方を使うといいでしょう。ただし、外資系企業にエントリーする場合は、外国人が見ることも考えて一応西暦表記で統一するくらいの気遣いはできるようになっておきましょう。古くからある日本企業の場合はどちらかと言えば和暦の方が良いかもしれません。また、会社が発行している会社案内などのパンフレット資料やホームページの会社沿革を見ると、年号の表記があります。それに合わせるのも良い方法でしょう。いずれにせよ、和暦・西暦区分のある早見表を参考に使うと便利です。インターネット上にたくさん出回っているので検索すれば簡単に見つけられますが、こういったサイトを作っている人はたまにいい加減な場合があるので、少なくとも2つ以上の表で確認をして下さい。また、和暦から西暦への換算は、簡単な返還式もあるので、覚えておくと便利です。平成生まれの場合は和暦に1988を足すと、昭和生まれの場合は和暦に1925を足すと西暦に変換できます。ちなみに大正には1911を足すと西暦にはなりますが、大正生まれの方が現在転職活動に勤しんでいるとしたら衝撃です。また、これらの早見表は何事もなく典型的な日本人として教育を受けた場合にのみ使えるので、特殊な方は注意して下さい。小さいころ留学をしていて学年が一つずれたとか、留年してしまったとか浪人をしたとか、個別な事情がある方はそのまま利用するとずれてしまいます。現在から逆算していけば何かおかしいことはすぐ分かりますので、早見表に盲目的に従うのではなく、自分でも確認しましょう。
●書類の書き方「間違いやすい用語集」
書類に書く際、間違いやすい用語としては、拝見させていただきましたという言葉があります。この拝見という用語を間違えて利用してしまうことがあり、書類の際に拝見させていただきましたという書き方をしてしまう人がいます。しかし拝見という言葉自体が敬語であり、させていただきましたという書き方は2重敬語と呼ばれる駄目な方法です。そのため記載する場合は、拝見いたしましたのような書き方にしなければなりません。
次に間違えやすいのが、会社についての用語です。貴社や当社、御社に弊社と様々な言い方を持っていますが、基本的に転職後に貴社なんて言葉は利用しません。貴社は履歴書を出す際に利用する用語であり、入社後に利用することはありません。当社は普通のいい方であり、書類の際には記載していい場合と駄目な場合があります。上の方に送る書類の場合は、弊社を利用することになります。御社は面接等の際に使う言葉で、書類に書くために利用することは殆どありません。この4つの用語はかなり間違えやすい言葉です。
他に間違える用語として、了解しましたという言葉もあります。了解という言葉自体は良さそうに思われますが、実際には承知しましたが正しい使い方となります。了解は上から目線というイメージが強いですし、言い方として敬語という形ではありません。よくドラマや漫画等で利用され、実は間違っている使い方がされています。間違いであることをしっかり考え、他の会社に出す書類の場合は承知しましたという言葉に変えることです。
これらの言葉は間違いやすいと言われていますし、辺に利用して失敗する可能性の高い用語でもあります。特に会社のいい方を間違えることが多く、本当のいい方が分からないと捉えられてしまい、恥を掻いてしまうこともあるくらいです。敬語表現という部分だけでなく、会社の呼び方を外部の方にどうすればいいのか、書類に記載する際はとにかく気を付けなければなりません。