●入社前に準備しておくもの
無事転職先の企業が決まった場合は、入社日に備えて準備が必要となります。入社する企業から電話やメールで必要な持ち物を伝えられるので、忘れないように出勤前に改めて持ち物を確認することが大切です。しかし、必要な物を聞き忘れたり、わからなくなったりといった状態になってしまうと、不安に感じる場合があります。その際は入社する企業に問い合わせをする方法が効果的です。ただし、入社日に必要になる持ち物は大体決まっています。まず、筆記用具や手帳、ノート、印鑑は必ず持参するようにしましょう。入社日は様々な書類に記入することになります。その際、筆記用具を貸していただくことは可能です。しかし、アルバイトや就職を経験していれば、初日に筆記用具や手帳、ノート、印鑑などが必要なことは常識と言えます。ですから、初出勤する際は荷物をきちんとチェックします。また、年金手帳や雇用保険被保険者証、源泉徴収票なども必要です。年金手帳は、転職先の企業で厚生年金に加入する際に基礎年金番号が必要になるため、提出を求められます。年金手帳は使用頻度が高い物ではないため、自宅のどこに保管したのかを忘れている可能性があります。ですから、入社前の準備として手元に置いておくのが良いでしょう。雇用保険被保険者証は、転職先の企業で新たに雇用保険へ加入するために必要となります。雇用保険被保険者証はサイズが小さい書類なので、紛失しないように注意することが大切です。源泉徴収票は、所得税の計算するために必要な書類です。退職してから入社するまでに年を越してしまった場合は、自分で所属税を計算して申告が必要です。しかし、年内に転職先が決まった場合は、転職先に源泉徴収票を提出する必要があるので、入社前までに準備しておきます。その他には、最短の通勤経路と料金を調べておくことです。これは、通勤手当の支給額に必要な情報なので、調べておけば手続きはスムーズになります。
●退職時の手続きと準備するもの
労働環境が悪くなってしまったり、新しい転職先が見つかったときは退職しなければなりません。退職時には、手続きと準備するものがありますので、事前にしっかりと用意するようにしましょう。退職時にまず行わなければならないことは、直属の上司への報告です。退職の意思表示をここで行うことになります。「本日で辞めさせてもらいます」は会社へ対して失礼に当たりますし、迷惑にもなってしまうので止めておきましょう。最低でも退職する予定の一ヶ月前に、理想としては二ヶ月前から三ヶ月前には伝えておきたいところです。実際に退職することが決定した後は、退職届を記入して上司に提出します。口頭での退職は法的効力はありませんが、退職届を提出した時点で撤回することはできませんので、良く考えてから退職届を提出するようにしましょう。退職届には会社名と代表者の名前を書きます。そして「一身上の都合により、〇〇年○月○日に退職させて頂きたく、ここに申し上げます」と記入します。その後は、記入した日付と自身の名前を書き押印しましょう。その後は引き継ぎの手続きを行います。自身が行っていた仕事を違う人に引き継いでもらう作業ですので、すぐに終わることは少ないです。数週間かけて引き継ぎを行うこともありますので、余裕を持って退職日を決定することが重要です。また、在職していたときに会社から借りていたものは全て返却しなければなりません。デスクやパソコンなどを借りていたときは、返却の手続きを行いましょう。また、名刺や制服なども返却しなければなりません。仕事場によっても様々ですが、取引先への挨拶回りや同僚への挨拶も必要です。営業の仕事などは、退職時に挨拶をするのではなく事前に行うことが重要です。同僚への挨拶回りも準備をしてしっかりと行いましょう。退職後は、離職票、源泉徴収票、退職証明書などを会社から受け取る必要がありますので、忘れずに受け取りの手続きを行いましょう。
●面接の持ち物チェックリスト
企業に面接に行く際に、当然、大切な書類を忘れると困りますよね?そこで、そのような忘れ物をしないためにも、面接前に事前に持ち物チェックを自宅で済ませておきましょう。
転職をする方であったり、新卒の方などは企業に出向いて面接をしてもらいますが、企業に入社する際の登竜門となる面接には、できるだけ万全の体制で臨むことが大切です。
そのため、大事な書類を忘れていないか!記入漏れがないか!など、しっかりとチェックしておくことが大切になります。何でもそうですが、事前に見直しをするということも重要ですし、テストの際にも同じで、見直しというのはすごく大切なことになります。せっかく企業に面接に来たにもかかわらず、重要な書類を忘れてしまったり、記入漏れがかなりあったとしたら、もうその時点で不採用が決定的になってしまいます。
なので、そうならないように、履歴書や職務経歴書そして、その他の重要な物を忘れていないかを、チェックリストを作ってチェックしていきましょう。忘れ物というのは社会に出れば許されませんし、学生のときのように見逃してはくれません。そのため、いかに忘れ物をしないようにするか、さらには、ミスをしないかが勝負の分かれ道になってくるのです。社会人になると本当に厳しいですし、時間もなかなか融通が利かなくなるので、そこもうまく対処できるようにしていきましょう。
そうすることで、なるべくミスを少なくすることができますし、忘れ物をする回数も減っていくはずです。学生時代とは違い、社会人となって社会に出れば、本当に厳しいことや難しい場面がたくさんあるので、まずはその一歩として、忘れ物をしないように、確実に持参するようにしてください。忘れ物をするということはミスをすることですし、このミスは事前に見直しをすることで防ぐことができますよね?
厳しいことが多いですが、それでも、誰も待ってくれませんし、社会人になれば大変な道のりになってくるのです。