●【面接のコツ④】~志望動機のポイントと例文~
面接を受けるときに最も重要なことは、面接官の方とうまくコミュニケーションを取る必要があるということです。仕事をするときは、サービス業、営業、エンジニア、ドライバー、医者など様々な職種がありますが、全てに言えることは人とコミュニケーションを取る必要があるということです。お客様と話したり接客したりすることがなくても、同僚とはコミュニケーションが必要になります。そこでうまくコミュニケーションが取れないと、仕事が中々進まないことがあります。面接の段階で人とコミュニケーションを取ることができないと判断されると、大抵面接に落ちてしまいます。
面接のときに重要なことは、何故我が社を受けようと思ったのかという志望動機です。志望動機は面接の際には必ず聞かれると言っても過言ではありませんので、何故面接に行こうと思ったのかは事前に考えておくようにしましょう。
志望動機を説明するときには、言ってはいけないことがあります。まずは面接のときに説明することが、全く具体性のないことです。「御社はとても社会のために素晴らしい活動をしていますので、是非働きたいと思いました」文言だけを見ると素晴らしいですが、全く具体性がありません。どの会社に言っても通用するようなことは避けましょう。例えば「御社の○○という商品には子供のころからお世話になっています。○○という商品にはとても助けられました。非常に人の助けになる商品を開発している会社だと思っていましたので、是非お力になりたいと思って面接にお伺いしました」このような話のように、自身の思い出なども絡めて話すことで、具体性が増して好印象を持ってもらうことができます。
志望動機で言ってはいけないことは、条件面でこだわり過ぎる、会社を学校と勘違いしたような発言をするなどたくさんあります。それとは逆に好印象を持ってもらえるのは、会社の社長の言葉を引用する、会社の商品やサービスについて言及する、これから先のプランを話すなどこちらも多岐にわたります。会社の特徴を掴んでから、志望動機をまとめて面接に臨みましょう。
●【面接のコツ⑤】~短所を聞かれたら~
転職の面接で、「あなたの短所は何ですか?」と聞かれることがあると思います。面接でされる質問の定番なので、準備している人がほとんどだと思います。しかし、短所を聞かれたら、どう回答していいのかわからないという声が多いのも事実です。面接で短所を聞かれたら、どう答えるべきなのでしょう。
短所についてどう答えたらいいのかを考えるために、面接官がなぜ短所を質問するのかという理由を考えてみましょう。
まず、純粋にどんな人物なのか知りたいということはあります。短所というものは面接という限られた時間で把握することはできませんし、もしかすると大きな問題のある人物かも知れませんので、それを確認する意味もあります。しかし、大きな問題を面接で正直に話す人がいたら、それこそ大問題ですよね。
ではなぜ短所を質問するかというと、自己分析をできているかということを知りたいのが一つです。自分を客観的に見つめることができる人かどうかということです。
そして、その短所にどのような対応しているかということを知りたいのです。短所が分かっていながら、それを放置しているような人とは一緒に働きたくないですよね。短所を改善しようと前向きに努力する人物であるか確認しているのも理由の一つです。
このようなことを目的として、面接官は短所について質問しているのです。
では、短所について、どう回答することがいいのでしょうか。
まず、自分の短所について、素直に本当の短所を言わなくてもいいと考えてください。もちろん、素直に本当の短所を答えてもいいのですが、たとえば、金遣いが荒くて友人に借金ばかりしている、短気ですぐに相手を殴ってしまう、朝が弱くていつも遅刻している…というようなことを、本当にそうだとしても、面接で話してはいけませんよね。極端な例を挙げてしまいましたが、ウソをついてはいけませんが、すべてをさらけ出す必要はないのです。できれば、「そんなこと短所じゃないよね」と思われる程度のことを挙げるとよいでしょう。
それができなくても、誰にでも短所はあるもので、面接官もそのことは理解しています。面接官自身にも短所はあるはずです。そして、短所と長所は表裏一体、裏表です。自分では短所だと思っていることが、別の人は長所だと考えていることも少なくありません。
まとめるとこうなります。
面接で短所を聞かれたら、まず、あまり重くない短所をあげます。
次に、その短所を改善しようと努力していることをつなげます。
そして、それは短所であるけれど長所でもあるという流れに持って行きます。
さらに、それにより御社に貢献できるというように持って行くことができるといいのですが、そこまでは難しいかもしれませんね。
自分の短所が気になって面接が心配という人には、このような例もあります。明るい社員ばかりいる会社が、今回は落ち着いた人を採用したいと考えていれば、口数の少ないことを短所に挙げた人を採用するということもあります。あなたが短所だと考えていることを、会社が求めているということもあるわけです。
誰にでも短所があるといいましたが、完全無欠の人なんてつまらないです。短所があなたの魅力の一つでもあるのです。
【面接のコツ⑥】~聞きにくい質問の上手な聞き方~
面接の際に、『こんな質問したら不採用になるのではないだろうか?』と悩んでしまうような聞きにくい質問がいくつかあると思います。
これから働くことになる会社なのですから、知っておきたいことがあるわけですが、聞きにくい質問というものは、どうしても出てきます。
できるなら長く、気持ちよく働き続けたいのですから、これは当たり前のことではあるのです。
ここでは、【面接のコツ】として、「聞きにくい質問の上手な聞き方」を、内容別に見ていこうと思います。
◆面接で聞きにくい質問(待遇・条件)の上手な聞き方
待遇や条件面は上手に質問しないと面接官に悪い印象を与えかねません。給料や年収について触れることは、昔から日本では良いこととはされてきませんで した。残業や有給のことなどを質問することも、労働意欲を疑われる可能性もあります。
面接で聞きにくい質問をするときは、自己アピールや労働意欲があるから質問しているということを基本にして、遠回しに客観的に質問するようにしましょう。
◆面接で聞きにくい質問(給料・年収)の上手な聞き方
「給料(年収)はいくらですか?」とストレートに質問すると、「給料のいい会社であればどこでもいいのだな」という印象を与えてしまいます。
給料や年収について質問する場合は、年齢や職種、特に自分と同じような実績や経験のある社員がどのくらいの給与なのかという質問の仕方をするとよいでし ょう。
◆面接で聞きにくい質問(残業時間・残業代)の上手な聞き方
「残業はありますか?」「残業代は出ますか?」という質問の仕方では、「残業したくないんだな」という印象を与えます。
残業について質問する場合は、「新しい仕事に早く慣れたいので残業することになるかもしれないが、他の社員はどのくらいしていますか?」という聞き方がい いでしょう。残業代については内定後に質問するのが無難かもしれません。
面接で聞きにくい質問(転勤・勤務地)の上手な聞き方
転勤については、どうしても転勤できない理由があるのなら、それをきちんと伝えた方が、お互いにとって良いことだと思います。
そうでない場合には、転勤を肯定しつつ、どのくらいの頻度なのかを質問するのがいいでしょう。勤務地ついては、「どこでも構わないが、準備(家族)もあるので …」という流れなら大丈夫だと思われます。
◆面接で聞きにくい質問(休日・有給)の上手な聞き方
休日出勤について質問するのであれば、「休日出勤時は私服でもいいですか?」というように、休日出勤もいとわないということを出しながらの質問がいいでしょ う。
有給取得については、「前の職場でも有給は取ることは少なかったのですが…」という前置きをしつつ質問してみてください。
休日や有給に対する方針は、会社によって正反対の場合もありますので、そのあたりを確認してから質問する方がよいと思います。
◆面接で聞きにくい質問(ノルマ)の上手な聞き方
営業職であれば「ノルマ」についても、聞きたいけど聞きにくい質問の一つです。ノルマについては、ノルマはあって当たり前というようにポジティブにとらえている ということを前提にしながら、「どのくらいを目標にしたらいいですか?」という聞き方がいいでしょう。
◆面接で聞きにくい質問(離職率)の上手な聞き方
離職率も聞きたいけど聞きにくい質問の一つですが、ストレートに聞いたとしても、本当のことは教えてもらえないこともある質問でしょう。この質問は、転職者な ので比較的聞きやすいかもしれません。「転職で入社している人はどのくらいいますか?」という聞き方であれば、離職率を知りたがっていることをカモフラージュ することができます。
◆面接で聞きにくい質問(結婚・出産・育休)の上手な聞き方
結婚・出産・育休については、最近の世の中の流れとして、質問しやすい状況ではあると思います。このあたりはストレートに質問してもいいと思いますが、その 前提には、「仕事はきちんとこなす」ということを置いてください。その前提があれば、どのような制度になっているかを確認したいだけというスタンスで質問して いいでしょう。 結婚後に仕事を続けるのか、辞めるのか、出産後はどうしたいのか、というようなことは質問されたら答えればよく、できるだけ長く働きたいという考えであること をベースにしながら、制度の内容を確認しているだけという質問の仕方にするとよいでしょう。
◆まとめ
面接での基本的な考え方は、面接官(採用企業)の立場になって考えることです。面接で聞きにくい質問を上手に聞く場合は、「これを聞いたらどう思われるか」 ということよりも、「こういう質問の仕方をしたらどう思われるか」ということを考えた方がいいでしょう。ストレートに質問すると、どう受け止められるかわかりません から、言い方や前置きが大切です。
どうしても聞きにくい質問の場合は、内定が出てから質問する方が安全です。内定後であれば採用は決まっていますし、質問の回答を受け入れられない場合は 、内定を辞退することができるからです。入社してすぐに辞めるよりは迷惑が掛からないはずです。